インクを外して

今回は、前回の記事で取り上げた、キヤノンプリンター自力修理のその後について、
ちょっとご紹介したいと思います。
プリンター内部にあるブリンタヘッドを外し、YouTube動画などを参考に、
このヘッドを丸ごと水洗いし、さらにシリンジを使って、インク受給部にお湯を注入、
その後はエタノールを同じインク受給部に垂らすなどして、
ヘッド内部を、強制的に洗浄しました。
最終的には、ヘッドの下面のスリットから、
お湯が細かなシャワー状になって出るところまで、作業を行いました。
YouTube動画によると、こうして水がシャワー状に出れば、
作業としては、おおむね完了のようです。

その後、正常にプリントされるようになったのですが、
何日か経つと、またしても黒だけがプリントされなくなってしまいました。
プリンタ本体のインク情報を見ると、BKのインクがなくなっていることになっています。
ですが、BKのインクは新品がついています。
インクを外して目視で確認しても、なくなってはいません。
ちゃんとインクは入っています。

どうやら、BKのインクそのものを認識していないようです。
プリンタの不具合としては、黒が出ない、という感じですので、このBKを認識しないことが、
そもそもの不調の原因だと思われます。
う〜ん、でも、かなり丁寧に洗浄したつもりなんですけどね。
それとも、何日も使わずにいたのがよくなかったのでしょうか。
ヘッド洗浄をしてから、その後、連続してプリンターを使用すれば、
あるいは、そのまま正常な状態を維持できたのかも知れません。
(まあ、そのへんはなんともいえませんが……)

プリンタヘッドを外したところ

そんなわけで、またしてもヘッド洗浄をやってみることにしました。
とはいっても、ヘッドを丸洗いすることはやめて、問題が起きているBKだけを中心に、
作業してみることにしました。

まず、インクを取り出し、プラ製のコの字型のバーを跳ね上げ、
プリンタヘッドを取り出します。
このあたりの作業は、前回とまったく同じです。

そうして取り出したヘッドに、今度は、
前回も使ったシリンジで、エタノールを強制注入することにしました。
前回はお湯を注入し、エタノールはスポイトで染み込ませただけです。
ですが、エタノールを使えば、インクを強制的に溶かす力があるかと思います。
前回も説明しましたが、我が家にはコロナ禍が始まった当初に買った、
エタノールがあり、ちょうど消費期限がすぎたばかりです。
このエタノールを処分するためにも、
今回、プリンタヘッドの洗浄に使ってみることにしました。

前回同様、シリンジを用意。
このシリンジにピニールパイプを装着し、エタノールの入った容器から、
直接、吸い上げをしてみます。

そしてプリンタヘッドのBKのゴムパッキンを外し、インク受給部に、パイプを装着。
圧力をかけて、エタノールを内部に送り込みます。
そうすると、ヘッド下端のスリットから、
エタノールがきれいなシャワー状になって、噴きでてきます。
お湯の時よりも、シャワーの状態が細かく、見た目の雰囲気では、
前回よりもいい感じかもしれません。

この作業を行うのはBKだけ。
プリンタヘッド丸ごと水洗いもしないので、作業はごくごく短時間で済んでしまいます。
ほんとうはほかの色の受給部についても、洗浄すべきかも知れませんが、
なにしろ、この作業をすると、インクがとても無駄になるんですよね。
ですから、とくに異常の出ていない箇所は、作業をオミットします。

プリンタヘッド

こうしてまた、パッキンを元に戻し、ヘッドを組み付け、
すべてのインクを元に戻します。
BKを装着しても、ランプの点滅は起こらないので、うまく認識されたのかも知れません。

で、テストプリントしてみると、いままでまったく印字されなかった黒が、
プリントされるようになりました。
細いラインもバッチリ印刷されています。
ところが、きちんとプリントされてないところも散見されてます。
うーん、いったいどうしたものでしょう。

どうやら、プリンタヘッドが往復する際に、
正常にプリントされる箇所と、プリントされない箇所がでてきてしまうようです。

BKインク、認識せず

で、インク情報を確認すると、認識されていません。
インクを装着しても、点滅はしなくなったんですが、やっぱりダメなようです。
というわけで、今度はプリンタ側から、ヘッドクリーニングを行ってみます。
すると、プリントされる箇所が、ぐっと増えました。
とはいっても、正常な状態とはとても言えない状態です。困ったなあ。
YouTube動画によると、最初は不調でも、使い続けるうち、
だんだんと機能回復してくる例も紹介されていましたので、
もう少し、様子を見てみましょう。

というわけで、その二日後の今日、ふたたびテストプリントしてみたのですが、
症状は改善するどころか、まったく黒が印字されなくなりました。
もうこうなると処置なしです。

とはいっても、ヘッドをエタノールとシリンジでクリーニングすると、
不完全とは、黒部分は印字されるようになります。
ということは、ヘッドの強制クリーニング自体は、効果があるといえます。

もう復活の見込みは薄そうですが、今後も、なにかアイデアや新たな情報があれば、
自力修理に日間挑戦してみたいと思います。


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