プラモサミット2017会場

ブログでのご紹介がちょっと遅くなってしまいましたが、
先日、三重県津市で開かれた、プラモサミット2017に行ってきました。
このイベントの開催を知ったのは、
ホビーショップタムタムの店内に貼ってあった、告知ポスターからです。
ここのところ、私は、AFVの会にも、福井プラホビーコンテストにも、
どちらにも行っていないので、津でのイベントには、
可能であれば、ぜひとも行ってみたいと思っていました。

ここ岐阜市から津市まで行くのは、堤防道路を通って、三重県桑名市まで行き、
そこから、国道23号線に乗り換え、伊勢方面に向かう、というルートをとることになります。
近距離とはとてもいえないですが、ほどよいドライブという感じでしょうか。
そんなわけで、途中昼食をとりつつしながら、お昼過ぎ、会場となっている、
津市センターパレスに到着しました。

が、立体駐車場はすでに満杯…。
この事態を想定していなかったので、さてどうしようかと思ったのですが、
なんとか、駐車場内に入ることができました。
というわけで、お隣のセンターパレスへ。
が、この建物のなかのどこが会場なのか、いまひとつわかりません。
そんなわけで、建物裏口のところに貼ってあったポスターを見に行くと、
会場は地下一階との表記があり、すぐにエスカレーターに乗って、
階下へと行ってみました。

すると、なんだかあたりに妙な活気が…。
その活気の源は、ある一室から溢れているようでした。

作品がびっしり

というわけで、会場となっているその大きな部屋に足を踏み入れてみると、
室内はたいへん賑わっていて、並べられたテーブルには、ぎっしりと、
模型が並べられていました。

しかも、会場には、赤い彗星のシャアのコスプレをした人や、
シャアを模したセクシーな衣装に身を包んだお姉さんの一団がいたりと、
どちらかといえば、おじさんが多い模型エキシビションのなかで、
華やかさを添えてくれました。

それでは、気になった作品を少しご紹介させていただきたいと思います。
会場内は、コスプレの方々がいらっしゃるくらいなので、
ガンダム関係のウエイトがかなり高い印象でしたが、
ただ、私は、ガンダムのことはよくわからなくて…。
なので、スケールモデル系の作品から、紹介したいと思います。

2001年宇宙の旅

まず、最初に、すごい!!、と思ったのは、こちらのボックスジオラマです。
2001年宇宙の旅の、国際宇宙ステーションと、
パンナムのスペースシャトル『オリオン』のドッキングシーンです。
まさに映画そのものの雰囲気です。
ライティングも、工作もすばらしいです。
頭の中で『美しく青きドナウ』が流れ始めてしまいます。
このほかにも、映画の一場面を再現したボックスジオラマが多数展示されていましたが、
(しかも、この一連の作品だけは、照明を落とした別室で展示されていました)
この2001年宇宙の旅が、ダントツで印象に残りました。

MINIの模型たち

こちらは、MINIの模型です。
1/24のカントリーマンは、スクラッチ作品ですが、あまりにきれいに工作されているので、
カントリーマンのキットって、あったっけ?、と思ってしまうほどでした。
エンジンも細かく追加工作されていて、MINI愛を感じます。
実際にMINIに乗っている方でないと、このような追加工作は難しかも…。
作者の方はちょうど席を外しておられるとのことで、お会いできなかったのですが、
同じクラブの方にお話を聞いたところ、やはり、MINI乗りの方だそうです。

シトロエンHバン

こちらは、エレール社製のシトロエンHバンと、エブロ社製の同じHバンです。
こうなると、もう、どちらがどちらかぜんぜんわかりません。
私は、先発のエレール社製を買ってしまったのですが、
そのあと、日本のエブロ社から、同車が発売されると聞いて、
とても悔しい思いがしたのですが、こうして並べてみると、
エレール社製もなかなかの出来ということでしょうか…。

AFV作品群

私の専門分野である戦車作品も、力作が多数展示されていましたが、
残念ながら、戦車を使ったジオラマ作品は少なかったように見受けられました。
やっぱり、ジオラマが見たいなあ、と思ってしまいます。

フルスクラッチのF1車輛

そして、チョーびっくりだったのがコチラ。
当初はこの作品を、プラモデルかと思っていたのですが、じつは、
ケミカルウッドという木材のようなブロックを、削りだして造ったものだというのです。
もう、ほんとうにびっくりです。
手作業で造ったものなのに、きっちり左右対称になっていて、しかも、
完成品においては、塗装もすばらしい。
デカールの研ぎだしなんかも、もう、美しいのひとことです。
そのうえで、細部工作もしっかりなされていて、どこにも妥協した箇所が見られません。

こんなことって可能なのかと、もう、目を見張ってしまいました。

すばらしい精度

そしてまた、ぶっ飛ぶほどのすごい作品がこちらです。
とても美しく塗装されたタミヤのロードスターなのですが、じつは作品、
モーター仕掛けで、トランク部分に格納されたルーフが後方からせり出してきて、
運転席上部を覆い、また、そのルーフが、後方に格納され、
トランクが閉まる、という、実車の一連の動作を再現しているものです。

この複雑な動作を、ボタンひとつで、しかも、不正な隙間などいっさいなく、
ぴったり収まるように、加工、改造してあるのです。
静止画だとわからないのですが、ほんとうにすごい…。
完璧な精度、まさに、驚愕の作品です。

作者の方にお話を伺うことができたのですが、なんでも、
自作パーツ部分はバキュームフォームによる成形だとか…。
その方法で、ここまでの高い精度が出せるとは驚きです。

こちらもフルスクラッチ

そして同じ作者の方の作品ですが、
こちらは、先のF1作品同様、ケミカルウッドからの削り出しから造ったという、
フルスクラッチ作品です。

めちゃめちゃきれい、しかも精度がすごい!。
窓ガラスがきっちりぴったり収まっています。
手作業でここまでできるなんて、もう、言葉もないですね。

というわけで、今回は、驚きの作品も多数あり、
とても有意義で楽しい作品展でした。

また、一部の作者の方々、模型同好会の方々には、
作品について、とても丁寧に解説をしていただき、たいへん参考になりました。
ありがとうございました。
この場を借りて、厚く御礼申し上げます。

そんなわけで、次回も、このプラモサミットに、
ぜひ足を運んでみたいものです。



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第一次大極殿

さて、奈良旅行の続きです。
東大寺見学のあとは、とりあえず、昼食をとり、興福寺へと行ってみることにしました。
が、一部の道が工事中だったり、はたまた鹿の糞を慎重によけながら歩いたりと、
なかなかすんなりとは行きませんでした。

などといいつつも、無事、興福寺へ到着。
この興福寺は、ただいま改修工事中で、しかも『阿修羅-天平乾漆群像展』は、
おりしもこの時期、前期展示と後期展示のちょうどあいだの時期にあたり、
見学することはできませんでした。
そんなわけで、なんだかちょっと拍子抜けしてしまいましたが、
こうなったら、できれば秋にでも、また、興福寺にきたいな、などと、
思ってしまいました。

そんなわけで、興福寺への参拝をあきらめることにして、
そのあとは、意を決して、唐招提寺まで、もしくは、平城宮跡まで、
歩いて行こうと思いました。
が、途中、奈良の目抜き通りである「三条通」をブラブラ歩いたりと、
思いのほか時間を使ってしまいました。
唐招提寺は、歩いて行くことは不可能、とはいえないものの、
その距離はやはりかなりあり、結局、JR奈良駅に着いたあたりで、
ヨメがギプアップ宣言しました。
私も、このあとの天気の急変が気になってしまい、
(なにしろ、その日の朝の天気予報では、急な雷雨に注意するようにとのことでした)
唐招提寺まで徒歩行軍することは、あきらめてしまいました。
七年前に行った金沢への旅行では、ただひたすらに歩いて街を見物したものですが、
あの頃に比べると、ちょっと年を取って、気力も足腰も弱くなったのかもしれません。

そのあと、元興寺にまで行ってみるものの、
すでに時間が遅く、拝観はできなくなっていました。

仕方なく、またしても三条通に戻り、
買い物をしたり、夕食をとったりして、その後はホテルへ。
翌日は奈良を発つ日でしたが、そのおりに、平城宮跡、唐招提寺を、
クルマで回ってみることにしました。

奈良の街

というわけで、翌日も、まあまあのお天気となりました。
ですが天気予報は、前日同様、急な雷雨の危険性を唱えており、
なんとも懸念が拭えません。
ですが、クルマでの移動であれば、不安定な空模様も、
あまり気にすることはないかと思います。

というわけで、ホテルをチェックアウトしてしばらく奈良市内を西に走り、
まずは平城宮跡へと行ってみることにしました。
こちらは、駐車場も無料で、なんとも観光客の懐にやさしい場所となっていました。

まず立ち寄ったのは、第一次大極殿院復元事業情報館、という、
新しく洗練された施設です。
こちらも入場料は無料で、しかも、案内のシルバーの方から、
とても丁寧な説明を受けることができます。

ここでは、大極殿という建物の詳細を、パネルや展示物を使って紹介しており、
その再建においては、可能な限り当時の技術を使ってなされたことも、
あわせて解説しています。

こうして、大極殿についてひとしきり知識を得たあとで、
実際にその建物に行ってみることにしました。

大極殿へと行ってみる

こちらがその大極殿です。
平城京の中心的建物ということもあり、非常に大きな建物となっています。
可能であれば、南にある朱雀門を通って、この大極殿に行ってみたかったのですが、
あいにく、朱雀門近くの駐車場はなくなってしまったとのことで、
このように、脇からのアプローチとなりました。

大極殿の内部は、外から受けた印象ほど広くはないように思いました。
それにしても、この大極殿の外観は、ほんとうに当時の姿を再現しているのでしょうか…。
そんな疑問を、近くにいた案内の方にぶつけてみると、
よくぞ聞いてくれました、といった具合に、とても詳しい説明をしてくれました。

大極殿の実際の姿は、やはり知るすべはなく、この再現された建物も、
想像の域を出ないとのことでした。
ですが、法隆寺金堂など、当時造られた建築物や、そこに使われている構造様式、
また、建築技術を、つぶさに研究し、再現されているとのことでした。

とはいえ、この建物は、歴史的な価値はなく、価値が認められているのは、
柱を建てた遺構が残る地面のみだそうです。

その遺構を守るため、また、免震装置を配置するために、大極殿の建物は、
推定される当時のものよりも、かさ上げして建てられているとのことでした。
建物は数百年から千年近くの耐用年数を誇るとのことでしたが、
最新設備である免震装置は、ゴムが使われているために、
70年ほどの耐用年数しかないとか……。
最新のハイテク装置は、いにしえの技術に比べ、なんとも寿命の短いもののようです。

朱雀門を臨む

また、この大極殿からは、遥か南の朱雀門を見ることができます。
途中には鉄道が走っていますが、この線路は、いずれは別の場所に移されるそうです。
平城京の完璧な再現のためには、たとえ鉄道路線であっても、
そのコースを変えてもらわなければならない、ということなのでしょう。

遺構博物館

そのあとは、遺構展示館へ。
こちらでは、大極殿では見ることができなかった、遺構の状態を知ることができます。
それにしても、国は平城宮跡の再建や遺構保存に、多大の予算をつぎ込んでいます。

東院庭園

そしてこちらは、東院庭園と呼ばれる建物と庭です。
こちらにも資料館があり、解説をしてくれる方がいました。

というわけで、このあともいろいろと平城宮跡を見物したかったのですが、
時間もすでにお昼をすぎていたため、とりあえず、この場を離れ、昼食をとって、
唐招提寺へと向かいました。

唐招提寺

こうしてようやく『天平の甍』として名を馳せる、唐招提寺へとやってきました。
私にとって、奈良でいちばん来てみたかった場所です。

この寺は、奈良時代、唐の僧である鑑真和上によって開かれ、
戒律を学ぶ日本の僧の修行場となりました。
鑑真は、何度も日本への渡航を試みるも、弟子の密告や、暴風雨にあうなど、
幾度となく失敗を重ねます。
ですが、数年に及ぶ試みの末、ついに、日本の地を踏むことになります。

時の帝から歓待を受けた鑑真は、以後、この日本で、仏の道を説き、
弟子の育成、民の救済に尽力します。

この鑑真の生涯については、
数年前、中村獅童主演によって、ドラマ化されているかと思います。

唐招提寺を見学

その鑑真が半生を過ごした唐招提寺は、
とても静かで、落ち着いた雰囲気に包まれていました。
撮影は禁止されているため、写真はありませんが、
金堂には、千手観音、薬師如来、盧遮那仏が鎮座しており、
形容しがたい凛とした空気に満たされていました。

およそ仏教徒には見えない欧米系の観光客も、
これらの仏像の前では、手を合わせていました。
その姿から感じる畏敬の念は、民族や人種を問わず、
誰もが、感じるものなのかもしれません。

鑑真廟へ

その後は、各所を巡り、最後に、鑑真を祀った廟に行ってみました。
この場所も、なにかしら、空気の違いのようなものを、
感じる場所でした。

というわけで、大いに奈良を満喫してきましたが、
まだまだ、見たい仏像や寺院があり、
できればまた、この地をゆっくりと訪れてみたい、と、いまも思うばかりです。
少なくとも、興福寺の阿修羅像は、ぜひとも見てみたい、と、思うのですが、
もし、次の奈良旅行を企画するさいは、お天気の安定した時期にしたいものです。



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東大寺南大門

天候がいまひとつ落ち着かないこの7月ですが、そんななか、思い切って、
古都奈良に、泊まりがけで行ってみることにしました。
私にとって、奈良といえば、中学校の修学旅行のさいに行ったきりで、
以後はまったく訪れたことはなく、いわば40年以上の時を経ての再訪となります。
とはいえ、中学の修学旅行のときの記憶は、いまではほとんどなく、
いわば、初めての奈良旅行といってもいいかもしれません。

飛騨高山に住んでいた頃は、奈良といえばかなりの遠方で、
おいそれと行けるところありませんでした。
ですが、ここ岐阜市に拠点を移してからは、奈良はさして遠方とはいえず、
下道を走ったとしても、三時間と少しで行くことができます。
なにしろ、三重県と奈良県とを結ぶ国道25号線は、
下道とはいえ、ほぼ、高速道路状態 (自動車専用道) となっており、
あまりにもスムーズに、奈良に入ることが出来てしまいました。

今回の出動車は、ヨメのプジョー。
MINIで行きたいのはやまやまだったのですが、なにしろ、
エアコンもなく、夏場のオーバーヒート対策に、
酷暑になればヒーターを多用するMINIでは、旅行はいささか無理があると判断し、
快適で、高速巡航に耐えるヨメ車でのドライブとなりました。

と…、そんなわけで、
出発はかなり遅めだったものの、当初の予定よりも早く奈良に到着。
とりあえず、市内や周辺をドライブし、その後は、
奈良の西の斑鳩町まで足を伸ばし、法隆寺へと行ってみることにしました。
世界最古の木造建築物である法隆寺は、さぞかし観光客でいっぱい、かと、
思っていたのですが、もっとも近いと思われる駐車場にも、
すんなりと入ることができ、しかも、付近を歩く人影もまばら。
時間が少し遅めだったということもあるのでしょうが、
休日にもかかわらず、観光客がこれほど少ないことに、非常に驚かされました。

まずは南大門を抜けて法隆寺へと向かいます。
この南大門は室町時代の建立とのことで、法隆寺の各寺院などと比べれば、
いささか新しいものなのかもしれません。

人気のない法隆寺

それにしても、あたりにはほとんど人影もなく、寂しい限りです。
ときおり、修学旅行生と思われる小集団と、外国人観光客を見かけるくらいです。
このあたりは、東大寺や春日大社、興福寺がある奈良市中心部からは距離があり、
観光という面からいえば、立地条件が少しばかりよろしくないのかもしれません。

というわけで、金堂を見学しようと思ったのですが、
拝観料が1,500円と高額なことにも、また驚きました。
貴重な文化財を維持、管理するためには、
このくらいの拝観料は妥当といえるでしょうが、
雲行きもなんだか怪しく、また、時間的に少し遅かったこともあり、
ヨメと相談して、今回は見学を断念。
奈良にはまたいくらでもこれると思いますので、次回、ゆっくりと、
見学させてもらうことにしました。

ただ、そのまま帰るのはあまりにもったいないので、
夢殿だけは見学していくことにしました。

夢殿

こちらがその夢殿の姿です。
あまりにも有名な建物であるため、こうして実物を間近にできることに、
また、はるか天平時代に建てられた建造物を、いま目にできることに、
素直に感動してしまいます。

その後、伝法堂、鐘楼などを見て回ったところで、空模様がいよいよ怪しく、
急いで南大門を出て、駐車場へと向かいました。
クルマに乗る頃には、ポツリポツリと雨粒が空から落ちてきました。
やはり、金堂見学は、今回は控えてよかったかもしれません。

その後は奈良市内に戻り、ホテルにチェックイン。
建物は新しいとはいえなかったのですが、清掃は行き届いており、
また、とても広いお部屋でうれしかったです。

広いホテル

なにしろトリプルのお部屋なので、広いのも当然かもしれません。
とはいえ、トリプルの部屋を指定したわけではないんですが、
この部屋がたまたま空いており、そちらに案内されたということだと思います。
しかも最上階の角部屋で、これもまた、ラッキーだったかもしれません。

その翌日は青空も覗くまあまあの空模様。
ですが、お天気については、急に雨が降ったりする可能性もあるとのことで、
なんとも、気がかりな予報がでていました。

頭塔

こちらは、ホテル駐車場に面した場所にある、頭塔という遺跡です。
ピラミット状になっていて、かなり古い時代の建造物なのかと思いましたが、
奈良時代のものだそうです。
こちらもじっくり見物したいところでしたが、まずは奈良市内へ、
というわけで、傘ももちつつ、徒歩で出掛けてみることにしました。

ホテルから一番近い名所は、春日大社になります。
そんなわけで、まずは一の鳥居をくぐり、参道を歩きます。

鹿に餌やり

途中、奈良名物の鹿をたくさん見かけました。
えさを与える人が、ホルンを吹いて鹿を集めていました。
その模様を眺めようと、あたりにはたくさんの観光客が詰めかけていました。

春日大社

その後は、春日大社を参拝し、その奥にある、
大小さまざまなお社にもお参りをさせていただくことにしました。

慶長の灯籠

こちらは、道中にあった灯籠です。
それぞれに元号が掘られているのですが、よく見ると、
天文、元亀、永禄、天正、慶長、などと記されています。
まさに戦国期まっただなかなのですが、このあたりの灯籠は、
ほとんどすべて、この時期のものでした。

時間の問題もあったので、すべてのお社を巡ることはできませんでしたが、
できうる限り、参拝はしたつもりです。

その後は大仏の納められた東大寺へ向かってみることにしました。
春日大社のあたりでも観光客は多かったのですが、東大寺に向かう道では、
さらに人の数も増え、にぎやかさが増していきました。

大仏は、たしか、源平合戦の前に、平清盛の軍勢が、多分に過失もあったのでしょうが、
焼失させてしまったかと思います。
(その報いだったのか、清盛はその後高熱に見舞われた、やがて死に至ったわけです)
以後、鎌倉時代に再建されたといいますが、
戦国期に起こった三好三人衆と松永久秀の乱によって、またしても焼失したといいます。
つまり、現在の大仏は、江戸時代に入って再建されたものということになるようです。

東大寺大仏殿

それにしても、大仏殿は、巨大な大仏を納めている建物ですから、
当然といえばそれまでですが、やはり、圧倒的な大きさがあります。
中学生のときにも、私は、この姿を見ているはずなのですが、
ほとんど、見覚えがありません。
まあ、当時は、大仏にも神社仏閣にも、
まったく興味がなかったからなのでしょうか…。

大仏を参拝

そして、大仏のお姿を見学。
圧倒的な大きさに、畏敬の念を感じます。
思わず、手を合わせてしまいます。

その後は、順路に沿って、大仏殿内部を見学し、
あの有名な柱くぐりの場所にも、やってきました。
そこでは、柱くぐりにチャレンジする人たちが、長い列を成していました。

というわけで、私もチャレンジ。
が、柱の穴は思いのほか小さく、そのせいか、
チャレンジするのは、子供ばかりのようにも見えます。

私は細いので、このくらいの穴なら、なんとか通り抜けられるだろうとは思うのですが、
それでも、ちょっと不安になってしまいました。
が、外国人男性が果敢にもチャレンジし、成功したところを見ると、
(とはいっても、その方も決して大柄ではなかったのですが)
なんとかなるだろうという思いもします。

そうしてしばらく列に沿って待つうち、やがて私の番に。
ヨメにカメラを預け、ギャラリーが見守るなか、
身を屈めて柱の穴に上半を入れたのですが。

柱くぐりに挑戦

やっぱり狭い…。かなり狭い。
しかも、両腕を最初に穴に入れておくべきだったかも…。
そんなことを思っても、もはや後の祭り。このまま先に進むしかありません。

ここで思い出されるのは、
村上春樹の最新小説『騎士団長殺し』の一場面です。
「あたしが犠牲を払い、諸君が試練を受けるのだ」と、騎士団長はいいました。
この柱くぐりは、騎士団長のいうところの試練かも、
などと勝手な妄想をしつつ、じわじわと穴のなかを進みます。
この狭い穴のなかで、私を励ましてくれたのは、
ドンナ・アンナでもなく、コミでもなく、ヨメと、周りにいるギャラリーでした。

せまくてパニック

というわけで、途中パニックになりつつも、無事通過。ホッとしました。
うしろから二重メタファーの触手に襲われることもありませんでした。

ですが、きっと、落ち着いて挑戦すれば、難なく通り抜けられたと思います。
ちなみに、ヨメは、近年の体重増加を理由に、この試練を断固固辞しました。

そんなわけで、この続きは、次回にまた書きたいと思います。



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田川さん制作のフィギュア

7月1日の土曜日、名古屋市の伏見にある、ギャラリー名芳堂で開かれていた、
フィギュア作家の田川弘さんの個展に行ってきました。
この個展の情報は、
いつも拝見しているイラストレーターさんのブログから得たのですが、
アップされているフィギュアの写真を見たところ、極めてクオリティが高く、
しかも、ギャラリーの場所は名古屋とのことで、ここ岐阜市からは比較的近いことから、
ぜひ、なんとか時間を作って、行ってみたいと思ったわけです。
とはいっても、名芳堂というギャラリーは、いままでに行ったことはなく、
場所は伏見といわれても、なんともピンと来ませんでした。

この日、お天気はちょっと不安定になるとのことでしたが、
実際には、晴れ間も覗く、まずまずの空模様。
そんなわけで、ヨメとともに、ヨメ車プジョー208に乗って、
まずは名古屋方面へと向かいました。
名古屋の伏見に到着したあとは、いつも利用しているパーキングビルにプジョーを止め、
(が、このビルもいっぱいで、なかなかクルマを入れられませんでした)
そこから、街をブラブラと散策しつつ、歩いていくことにしました。

久しぶりの名古屋の街でしたが、
やはりというべきか、この時期は、とても暑いです。
さらに暑くなるこれからの時期は、積極的に訪れたい地ではないのかも知れません。
そうはいっても、やはり、にぎやかな大都市にやってくると、それなりに、
気持ちも高揚するものです。

伏見に駐車して…

こちらは、伏見の街の様子です。
名古屋市科学館のすぐそば、といった場所なのですが、
照りつける日差しを避けてか、人影も少し疎らな気がしました。

途中、近くのお店で昼食をとりながら、さらに歩くこと数分、
ようやく、目的の場所にたどり着きました。

ギャラリーを発見

ビルの手前には告知の案内チラシがでていましたが、
どの階がギャラリーなのか、最初はよくわかりませんでした。
ヨメと案内看板を捜したりして、ようやく、件のギャラリーが、
地下一階の奥まったところにあることを知りました。

大盛況の個展

そんなわけで、決してわかりやすい場所とはいえなかったのですが、
それでも、会場には、すでにかなりの数のお客さんがきていて、
たいへんな熱気を放っていました。
ここまで賑わっている個展は、そうはないかもしれません。

会場内に入ると、まず、バッグなど手持ちの品を預けなければなりません。
展示品であるフィギュアは、ケースなどには入れず、そのまま展示してありますので、
バッグなどを手や肩に提げていると、何かの拍子に、展示品にあたり、
破損してしまうかもしれません。
その懸念を払拭する意味で、一部の手荷物は、一時的に預けることになっています。
カメラもその例外にはならないのですが、ストラップなどの紐類を外せば、
持ち込みはOKで、作品の撮影も許されています。

しかも、田川弘さんのお名前を記せば、撮影した写真を、
ブログといったネットへ投稿、公開することも、許可されています。

そんなわけで、ヨメは持っていたバッグを預け、私も、カメラケースと、
カメラから外したストラップを預け、いざ、会場に足を踏み入れます。

作品のフィギュアは、いわゆる『ガレージキット』と呼ばれるもので、
模型店やネットの通販サイトなどで、一般に販売されているものになります。
ガレージキットとは『原型師』という元のフィギュアを作る技術者がいて、
その人が造形した原型を、シリコーンゴムを使って型をとり、
レジン (化学変化で硬化する不飽和ポリエステル) を型に流し込んで、
立体コピーをつくる、といったものです。

プラモデルのような、大掛かりな射出成形機や金型を必要としないため、
個人や、小規模の企業でも、ガレージキットメーカーになれます。
ただ、注型は手作業となるため、生産数は小規模で、価格も高価なものが多いです。

いずれにしても、展示品のもととなっているフィギュア自体は、
生産数こそ少ないものの、量産された品、であり、
一点のみ存在する、というものではありません。

ですが、ガレージキットというものは、無機質なレジンの塊でしかなく、
これをいかに、塗装、ペインティングするかが、腕の見せどころとなり、
また、オリジナリティを持たせることにもなります。
いわば、レジンの塊をキャンバスに見立て、絵画を描くようなもの、と、
いえるかもしれません。

女子高生のフィギュア

こちらは、女子高生のフィギュアです。
おそらくは、アトリエイットという、
ガレージキットブランドの製品ではないかと思います。
肌の質感、服の質感、が、とても巧みに塗り分けられていて、
顔などは、まつげ、などが、とてもとても細かく塗り分けられていました。
ツヤのコントロールも完璧になされていて、マットな表現が美しかったです。
ここまで完成度の高いペイントを見るのは、私にとって、
初めてかも知れません。

濡れたブラウスの表現がすごい

こちらも、同じ女子高生のフィギュアです。
制服のブラウスが雨に濡れ、肌が透けてみえる表現が、
塗装によってなされていますが、見事な出来だと思います。
ガレージキットの出来の良さと、高いペインティングの技術が、
高次元で組み合わせされているという感じです。

1/35のフィギュア

こちらも、アトリエイットの製品ではないかと思います。
戦車プラモデルではおなじみの、1/35スケールとのことですが、
実際に目にすると、もっと小スケールのように感じました。
(当初は、1/48では、と思うほどでした)

写真ではわからないかと思いますが、この小スケールで、
目などを見事に描き分けています。
しかも、原型の美しさをまったく阻害していません。
まさに、超絶的な塗装です。
命を吹き込まれている、といった感触さえします。

リアル女性フィギュア

こちらは、西欧人のリアルフィギュアです。
大きさは、1/12くらいでしょうか。
肌の質感はとてもすばらしく、それでいて、
眼球には、濡れたような光沢がつけられています。
この光沢の差も、見る人の心を引きつける重要な要素となっています。

肌の表現が秀逸

こちらは日本人(東洋人)のフィギュアです。
丹念にペイントされているためでしょうか、セクシーさが溢れています。
フィギュアの造形も、とてもすばらしいです。
展示のフィギュアは、8割くらい、女性だったかと思います。

質感の塗り分けに目をみはります

こちらは、リアル系ではなく、少しアニメ風ディフォルメを取り入れたフィギュアです。
とはいっても、塗りについては、リアル系とまったく同じようになされています。
ブーツに使われた金属の質感、ボンデージ衣装のエナメルの質感、
それぞれ、しっかりと出されており、硬質で光沢を持つものと、
やわらかな肌とが、テクスチャのコントラストとなっていて、
見るものを惹き付けます。

アンドロイドのフィギュア

そしてこちらは、サイボーグ的なオブジェを思わせるフィギュアです。
単なる人物フィギュアより、こうした、非現実的な要素が入ったほうが、
展示物としては、おもしろいかもしれません。
私としては、この作品が、今回の展示物のなかで、もっとも印象に残りました。

顔の造形自体もすばらしく、その造形を巧みなペイントが、
最大限、ひきたてているかと思います。
このようなリアルなペイントには、単なるテクニックではなく、
一定のデッサン力も、必要とされるのではないかと思います。

切断された筋肉の表現など、ともすれば、
グロテスクな印象を持たれる作品かもしれませんが、
そのあたりは、塗りのテクニックによって、リアルながらも、
清潔感のある雰囲気にまとめられています。

この日は、作家在廊日ということで、
田川弘さん自身が会場にいらっしゃいました。
というわけで、多くのお客さんのご対応においそがしいところ、
恐縮ですが、いろいろとお話を伺ってみました。

使用している塗料は、
いわゆるプラモデル用、模型用のものではなく、油彩だとのことです。
基本塗装は模型用のラッカー系塗料で行って、
細部のみを油彩で描いていく、という方法ではなく、
少なくとも肌の部分については、すべて、油彩によるペイントだそうです。
もちろん、油彩をそのままレジンのうえに塗るわけではなく、
サーフェイサーを吹いて、そのあとに油彩を塗っていくそうです。
また、エアブラシは使ってないとのことでした。

油彩は、ツヤがでてしまいそうな気がしますが、そのあたりは、
溶剤を工夫することで、回避できるとのことでした。
ボンデージ衣装のエナメルの質感は、ウレタンコートで出しているとのことです。

…と、お聞きしたいことは山ほどあったのですが、
ヨメがいよいよ退屈しはじめてましたので、名残惜しかったのですが、
その場を、おいとまさせていただくことにしました。

今回は、田川さんをはじめ、スタッフの方にも、いろいろとお話をさせていただき、
とても有意義に過ごすことが出来ました。
ありがとうございました。

また、今回の個展は、去る3日に終了となりましたが、
今後も、個展の開催は折りをみてされていくとのことでしたので、
そのときには、ぜひ、新作を拝見したいと思っております。

というわけで、その後は、栄のフランフランに行ったり、
(いま抱えているお仕事の参考に、フランフランにいかなくてはなりませんでした)
名古屋パルコに行ったりと、ひさしぶりの名古屋を満喫してきました。

また、この日は、私たちの11回目の結婚記念日で、
その夜は、ステーキのあさくまで、ちょっと豪華な夕食をとることとなりました。

というわけで、いろいろと充実した一日でした。



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組み付け状態

一年ほど前でしょうか、テレビのニュースなどで、
3Dプリンターの将来性や問題点を、よく取り上げていたように思いますが、
ここ最近は、そのような話題に接することも、あまりなくなったように思います。
つまりそれだけ、3Dプリンターが社会に浸透した、ということかもしれません。
とはいえ、私にとっては、Shade 3Dで3DCGの製作などをしつつも、
3Dプリンターについて、身近には感じられることは、まったくありませんでした。

というのも、私自身は、3Dでの製作物というのは、
レンダリングして「絵」にするものであり、それを実際に形状化させる、
ということについては、あまり大きな関心がなかったのです。
加えて、雑誌などで、実際に3Dプリントされた物体を見ると、
積層跡がくっきりとついた、とても美しいといえるようなものではなく、
それでいて、3Dプリンター自体も、プリントサービスも、ともに高価なイメージがあり、
こうした、決して品質の高くないものに、お金を出すのは,
あまり適切ではないと考えてもいました。

ですが、先日、DMM.makeさんのサイトで、
3Dデータをアップロードするだけで、比較的安価で、3Dプリントして宅配してくれる、
というサービスがあることを知り、俄然、3Dプリント、3Dプリンター、に、
興味を覚えるようになりました。

○ DMM.make 3Dプリントサービスはコチラ ~

しかも、DMM.makeさんのサイトでは、詳細な3D造形の解説ページがあり、
そのなかには、Shade3Dを使ってのデータの作り方、エクスポートの仕方が、
動画で紹介されています。
(もちろん、Shadeの以外の3Dソフトの使い方も紹介されています)
これらの動画を参考にすれば、だれでも3Dデータが作れることになります。

折しも、私がただいま製作しているプラモデルで、
一部のパーツに、ちょっとした不満があり、
もし可能であればオリジナルのパーツを作りたいな、と、
まさに思っているところでした。
DMMの3Dプリントは、もしかすると、
そんな要求に応えてくれるかもしれない、と、いやがうえにも期待は高まりました。

エレールのファーガソン

こちらがその件のプラモデルです。
フランスのエレールというメーカーが、今年になって発売した、
『ファーガソン TE-20』という、農耕用トラクターの1/24スケールのキットです。
農耕用トラクターというのは、クルマや、戦車、飛行機のように、
人気が見込めないためか、いままで、あまりプラキット化されることがなかったのですが、
こうしたマイナーなモノが好きな私には、まさに、待ちに待った商品でもありました。

なにしろ、トラクターはエンジンが剥き出し!。
メカニカルな面白さにあふれています。
しかも、このファーガソンTE-20は、ビンテージな農耕用トラクターだけに、
レトロなデザインも魅力です。

というわけで、発売されるや否や、
すぐに模型ショップ『タムタム』に行って買ってきたのですが、
キットに付属していたタイヤは、当然のことなのでしょうが、
軟質樹脂 (可塑剤を加えてやわらかくしたプラスチック) 製となっていました。

海外製のプラモデルに使われている軟質樹脂には、苦い思い出があります。
イタリアのプラモデルメーカーである『イタレリ』社が発売していた、
ドイツ軍の軍用トラック『オペル・ブリッツ』も、
今回と同様の軟質樹脂製タイヤがセットされていましたが
この軟質樹脂は、長い時間が経過すると、プラスチックを溶かしてしまう、
まさに『くせ者』でした。
そんなわけで、私が作ったオペル・ブリッツは、
製作数年後には、タイヤがプラスチック製のホイールを溶かしてしまい、
見るも無惨な状態になってしまったのです。

もちろん、すべての軟質樹脂がプラを溶かすわけではないですし、
いまでは、メーカー側もトラブル回避の配慮しているはずです。
なので、それほど神経質になることはないのかもしれませんが、それでもやはり、
キット付属の軟質樹脂製タイヤを使うことには、気が引けてしまいます。

しかも、エレール製のファーガソンのタイヤは、形状自体もいまひとつよくありません。
ですので、このタイヤを、Shade3Dでモデリングし、
3Dプリントしたらどうか、と、思うようになりました。

Shade画面

というわけで、さっそくモデリングしてみます。
モデリングの方法は、もちろん、ポリゴンモデリングで、
サブディブジョンサーフェイスを使って形状作成していきました。
が、ここで、3Dプリント用に作るモデリングデータというのは、
いままで作っていたデータと製作上、いろいろと留意点が違うことに気がつきます。

まず、サイズや寸法に気をつけること。
なにしろ既存のプラモデルのパーツに組み付けるのですから、
きちんと寸法に気を配っておかなくてはなりません。

また、四つのタイヤを、
ひとつのモデリングデータ (ポリゴンメッシュ) にしてしまうことも必要です。
すなわち、ランナーでひとつに結んでしまうのです。
これで、たとえ複数パーツからなるモデリングデータでも、1パーツ、ということになります。

このとき、ランナーに、ヘッドライトのパーツも付け加えてみました。
(キット付属のライトは、開口されていないため、モデリングして付け加えました)

当初は、タイヤも含め、ホイルも一体でモデリングしていたのですが、
3Dプリント料金が高くなるため、この方法はやめました。

こうして、モデリングが完了すると、それをより細かなポリゴンに分割し、
3Dプリンタ用に適した保存形式であるSTL形式にして、エクスポートします。

それをDMM.makeのサイトにアップロードします。
そうすると、実際にプリント可能かどうか、エラーがないかどうか、等を、
チェックしてくれます。
もし問題がなければ、その旨のメールが届きます。

DMMサイト

というわけで、見事問題ナシ。
3Dプリントに移るわけですが、そのさいに、プリントされる材質を、
選ぶことができます。

そこで愕然。プリントされる材質によって、ものすごく値段が違います。
金属材質でのプリントは高くてもある程度理解できますが、
当初予定していたアクリルでのプリントも、7,000円を超えるものとなっており、
(これでは、ファーガソンのキットよりも高くついてしまいます)
結局、最も安いナイロンで出力してもらうことにしました。

ただ、ナイロンは、表面がざらざらになるとのことなので、
ナイロン(磨き)を選択し、プリント注文をしたのですが…。

ここでトラブル。ナイロン(磨き)を選択すると、パーツの厚みが足りない、
ということで、DMMからプリントを強制キャンセルされました。

というわけで、少しばかりデータを修正し、
材質を、磨きのないただのナイロンに選び直しました。
そうすると、DMMから、無事、プリントOKのお知らせが届きました。
はじめての3Dプリント、やっぱりすんなりとはいきませんね。
そして待つことおよそ5日。宅急便で3Dプリントされた現物が届きました。
はたして、うまくプリントされたのか、もう、ドキドキです。

届いたパーツ

これがその3Dプリントされた、1/20ファーガソンTE-20の前後輪タイヤセットです。
Shade3Dというアプリケーションのなかでしか存在しなかったものが…、
モニター画面のなかでしか見られなかったものが、
実際に手に取れる状態になったことは、驚きであり、感動でもあります。
すごい!、すごいぞ3Dプリンターって感じです。

パターンもしっかりと

ナイロンで3Dプリントされたものは、
陶器のようにカッチカチに硬いと聞いていたのですが、
実際にプリントされたものを手に取ると、
陶器のような雰囲気は感じられず、また軽いものでした。
ただ、たしかに、柔らかさや軟質感はまったくありません。

3Dプリンターでの再現度の問題もあったので、
タイヤ自体の細かなディティール (メーカーロゴ刻印) などは、
すべてオミットしています。

キットのホイルに嵌めてみる

後輪の内径は、少し寸法を小さめにしたため、
(キット付属のプラ製ホイルと、タイヤとのあいだに、
 不自然な隙間を出したくなかったためです)
嵌め合わせは、とてもタイトになってしまいました。

というわけで、タイヤの内径を少し削ったのですが、
このナイロンという材質というのは、
サンドペーパーによる研磨が極めてしづらく、けっこう苦労しました。
そんなわけで、ホイルのほうも少しペーパーでならしつつ、何度も借り組みを繰り返し、
ようやく、うまく収まるように調整しました。

3Dプリントのタイヤ

これが、3Dプリントタイヤと、キット付属のホイルと組んだ状態です。
キット付属の軟質樹脂製後輪タイヤより、新造した3Dプリンタ品のほうが、
断然かっこいい、と、自分としては思っています。

ただ、当初懸念した、表面のざらざら感や、
3Dプリンターならではの積層跡は、どうしても入ってしまいます。

今後は、このうえにサーフェイサーを吹き付けてペーパーがけするなどして、
この積層跡を消さなくてはなりません。
もっとも、表面のざらざら感については、タイヤという質感を再現するのであれば、
それほど悪い影響を与えていないようです。

それにしても、このナイロン (ポリアミド) という素材に、
サーフェイサーを吹き付けても、だいじょうぶなのでしょうか…。
ちょっと心配なところです。

ナイロンで出力

前輪については、
過度のタイトさはなく、それでいて、ぴったりとホイルに嵌まりました。

申し遅れましたが、このエレールのファーガソンのキット、
タイヤの材質や形状に不安や不満はあるものの、キットそのものの出来は、
とてもいいものです。

まあ、組み立て説明書に間違いがあったり、
前輪が最大車幅状態でしか組めなかったりと、ときどき、
おやっ?、と思うこともありますが、パーツの合いもカチッと決まりますし、
ペダル類まで細かく細かくしてありますし、
多少の欠点はあっても、途中で気にならなくなるほど、すばらしいものです。

ディティールアップ

しかも、手を加えるところも満載。
とくにエンジンのプラグコードなどは、ぜひともディテールアップしたいところですし、
こういうユーザー側で自由にいじれる部分が残っていることも、
このキットのよいところという感じがします。

フロントビュー

それにしても、トラクターってかっこいいですネ。
今後は、少し古びたようにウェザリングして、
ゆくゆくは農場ジオラマにしたいと思っています。
こうした農機や重機が、今後もキット化されることを、切に望みます。

ちなみに、今回3Dプリントしたパーツは、
DMM.makeのクリエイターズマーケットで、販売することにしました。

マイショップ画面

こちらが、私の販売サイトです。
なにしろ3Dプリントを始めたばかりなので、商品が、
このタイヤセットのみなのですが、
今後もできれば、こうした、プラモデル製作のアシストパーツを、
3Dプリント用データとして作っていき、販売していければ、と思っています。

○ DMM.make 『noba-ken Model』サイトページ ~

まだ商品が、このタイヤセットひとつしかないため、なんとも、
寂しい限りなのですが、今後は、できれば、
もっと商品を増やしていきたいな、などと、夢見ています。

今回はトラクターのタイヤでしたが、1/35ドラゴンワゴンのタイヤとか、
はたまた、M4シャーマンのライトガードセットなんて、できたらいいな、
と、思っています。



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