takom stug III (8)

昨年、誕生日プレゼントとして嫁さんに買ってもらったタコムのIII号突撃砲ですが、
なにかとバタバタしていて(といっても、仕事は相変わらず暇なのですが)、
しっかりと取り組むこともないまま、半年以上もの時間が経ってしまいました。
まさに亀の歩みのような状態になのですが、
それでも、じわじわと、作業は進んできましたので、
今回は、そんなIII突のことを、ちょっと取り上げて見たいと思います。

タコムのキットは初めてだったのですが、とても美しいモールドがなされていて、
ランナー状態で見たときは好感度も高かったのですが、いざ組み立ててみると、
車体に歪みがあったり、また、私の組み立て方がいけなかったかと思うのですが、
部分連結履帯が微妙に短かったりと、ストレートに組むだけで、
けっこう悪戦苦闘してしまいました。

プラモデルを組むのなんて久しぶりですから、きっとそれがいけなかったのかもしれません。
ただ、いざ組んでしまえば、とてもかっこいいIII号突撃砲ができあがります。
部品の点数も適度に抑えられていて、そのあたりも好感が持てるところかもしれません。
それでも欲をいうと、ハッチを開けたあたりの内装部品や砲尾の部品が入っていると、
もっとよかったかなと思います。
(まあ、そういうものについてはミニアートやライフィールドのキットに、
バッチリ入っているのでしょうが……)

takom stug III (6)

今回は、まずマホガニーサーフェイサーを全体に吹いてみました。
こちらは色付きサーフェイサーということで、下地処理と塗装が一発でできる、という、
優れものだそうです。
とはいえ、これは個人の感想なのですが、
塗膜面のなめらかさなどを考えると、サーフェイサーは、
通常のグレーのもののほうが、性能は高いように思います。
これは、あらゆる色付きのサーフェイサーでも、同じことがいえるような気がします。
(あくまで個人の感想ではありますが……)
次回からは、通常のサーフェイサーをエアブラシで吹いたあと、
通常のラッカー系のマホガニーを塗布したいと思っています。

また、全体をマホガニー色で塗りつぶし、その後、ダークイエローを塗るという方法も、
はたして最善の方法だろうかと思ってしまいました。
マホガニーのうえにダークイエローを乗せると、
どうしても発色に冴えがなくなると思います。
ただ、塗料の届きにくいところや、影となるところに、
暗色が残る、というのは、メリットでもあると思います。
そのあたりも考え、次回は、ブラック&ホワイト法のようなかたちで塗装できればと、
今回の反省として、いま、思っています。

takom stug III (6)

また、カラーモデュレーション的な、面による明暗表現も、今回、行ってみました。
この方法、AFV塗装法としていまや定着した感があるようですが、
やりすぎると、リアルとは違う方向に行きそうな塗装法であるとも思います。
そもそも、実際の戦車は面によって色が違っているなんてことはありません。
とはいえ、酷使された車両の塗装は退色などのダメージを負っていることが多く、
そういう面では、効果のある方法ではないかとも思えます。

ですので、ごく控えめに、 面の色の違いを表現しました。
塗装に使用したのは、タミヤのラッカーですが、
明るい部分のダークイエローを表現するのに、
フラットホワイトを混ぜて表現してしまいました。
どうもこれは、よい方法ではないようですね。
リアルイラストを描くときでもそうですが、ホワイトを混ぜると、
どうしても絵の具の再度は、落ちてしまいます。

明るい部分のダークイエロー表現は、タンのような色を混ぜるべきであったかもしれません。
また暗い部分の表現は、ダークイエローに、LP77ライトブラウンなどを加えて表現しました。
暗い方向に持って行くときは、若干、赤みのある色に寄せたほうが、
色目的に、美しいのではないかと思っています。

takom stug III (3)

また、いまはまだ塗り込みの途中ですが、ロードホイルのゴム表現などは、
これもまたタミヤラッカーのラバーブラックを筆塗りしています。
ラッカーの筆塗りは、エナメルほどきれいにはいかないような気もしますが、
のちのウエザリング作業のことを考えると、
基本塗装は、やっぱりすべてラッカーで済ませたいと思ってしまいます。

このIII突は、イタリア戦線の三食迷彩で仕上げたいなと思っています。
ダスヴェルクの1/16III突Gの塗装図に、三色迷彩されたモンテカッシノ戦のものがあります。
(これは、鹵獲された写真が残っているものかと思います)

ここ最近、ネットなどで、AI着色されたドイツ軍AFV写真を見かけるようになりましたが、
いままでダークイエロー単色だと思われていたものが、じつは三色迷彩されていた、
という事例も、いくつかみられるように思います。
AI着色が正しいともいえないのでしょうが、この新しい解釈法で、
自由に塗ってみるのも、また一興かなと思っています。
単色より三色迷彩のほうが見栄えがするような気がしますし、
かといって、ロシア戦線だと、なんとなく抵抗感がありますので、
このモンテカッシノのIII突にトライしてみたいと思っています。

takom stug III (4)

ちなみにこのIII突では、ネオジム磁石を使って、砲の着脱ができるようにしました。
磁石は百円均一で売っている最小のものを使って見たのですが、
それでも吸引力はかなり強力で、けっこうしっかりと固着してくれます。

takom stug III (5)

磁石を使ったこうした固着、固定方法というのは、なにもIII突に限らず、
いろいろな応用が利きそうなので、今後も、もし機会があれば、また、
使ってみたいな思っています。

もっとも、作業がものすごく遅い私のことですから、それがいつになるか、
ちょっとわからないんですが……。
いずれにしても、また、進捗があったら、当ブログでご紹介したいと思います。
それにしても、画像が全体にちょっと小さくて、わかりにくいですね。
すみません……。

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ケイトが恐れるすべて表紙

さて、今回は久しぶりにブックレビューをアップしてみたいと思います。
取り上げるのは、ピーター・スワンソンの「ケイトが恐れるすべて」です。
本ブログでピーター・スワンソンを取り上げるのは、
アリスが語らないことは、そしてミランダを殺す、に続き、3回目となります。
そういえば、最近、だからダスティンは死んだ、が刊行されましたね。
こちらも、また近いうちに読んでみたいと思っています。
(それにしても、東京創元社の翻訳ミステリって、
文庫でも、ちょっとお値段が高めのように思うんですが……)

というわけで、本作も物語の舞台は、ボストンになります。
スワンソンは、このボストンを含む、ニューイングランド地方を、
私が知る限り、必ず物語の舞台にしています。
今回も、ボストンのシーン描写は巧みになされています。
作者にとって、思い入れのある土地なのでしょう。

紙面01

さて、本作のストーリーですが、
主人公はケイト・プリディーというイギリス人の若い女性です。
ロンドンに住むケイトは、ボストンに住む又従兄弟のコービン・デルから、
期間限定で、互いの住まいを交換しないか、との誘いを受けます。
コービンはおよそ半年間、ロンドンに出張することとなり、
ロンドンでの住まいを探しています。
また、ケイトは、ボストンでグラフィックデザインの勉強をすることを望んでいます。
事情があって、自宅に引き篭りがちなケイトは、自らを変える意味でも、
イギリスを離れ、ボストンでの暮らしをするべきだとも望んでもいました。
こうして、互いの住まいを交換する話は成立し、
ケイトはボストンのベリーストリート101番地にあるコービンのアパートメントに入ります。
時を同じくして、コービンは、ロンドンにあるケイトのアパートメントに向かいました。

ケイトが住むことになったコービンのアパートメントは、とても豪華でした。
建物はU字型で、中央にはイタリア風の中庭があり、ドアマンも常にいます。
しかも、コービンの部屋は、そのなかで最も広く、部屋数も多い豪華なものでした。

が、部屋へと案内されたその時、
ケイトは、隣の部屋のドアを激しくノックする自分と同じ年頃の若い女性がに気づきます。
彼女は、隣の3C号室に住む、オードリー・マーシャルという女性の、友人だそうです。
オードリーと連絡が取れなくなり、心配になって、部屋を訪ねたのだといいます。

その事実に、ケイトは、突然大きな不安を感じます。
オードリーは室内でひとり死んでいるのではないか……。
常に最悪の想像を巡らすケイトは、勝手にそう確信してしまいます。
ところが、翌日になると、、ケイトのその予想は、図らずも的中してしまいます。
オードリー・マーシャルは遺体で発見されたのです。

しかも、ケイトが住むことになったコービンの部屋からは、
オードリーの部屋の合鍵が発見されます。
どうやらコービンは、オードリーの部屋に通っていたらしい。
しかも、合鍵まで持っているということは、恋人といってもいい関係だったと思われます。
ところが、ロンドンのコービンに問い合わせると、
彼は、オードリーと面識があるとはいうものの、
関係があったことを、なぜか頑として認めません。

さらに、オードリーの部屋の真向かいの棟の住む、アランという青年が、
オードリーの部屋をずっと覗き見していたことも判明します。

オードリーを殺したのは、又従兄弟のコービンなのか、
それとも覗き見をしていたアランなのか。

過去に交際相手がストーカーと化し、監禁された経験があるケイトは、
さらなる激しい不安に掻き立てられます。
そんなケイトのもとに、オードリーのかつての恋人だったという、
ジャック・ルドヴィコなる赤髪の男が現れます。
この男は、オードリーとコービンが恋人同士であり、
コービンはオードリーを殺した後、ロンドンに向かったということを強く示唆します。

であれば、やはりコービンが犯人なのか……。
やがて、コービンの過去がつまびらかになると、そこには衝撃の事実があるのですが……。

ケイトが恐れるすべて裏表紙

物語は、そしてミランダと同様、複数の人物の視点から描かれ、
その書き分けは各章ごとになされています。
翻訳物の小説では、視点人物が、ときに章をまたがず変わってしまうこともあり、
読み手を混乱させることがあるのですが、そういったことは、
スワンソンの作品ではありません。
ですので、安心(?)して読めるかと思います。

○ ケイトが恐れるすべて ピーター・スワンソン。創元推理文庫サイト ~

また、物語のなかでの経過時間は1週間程度と極めて短いものとなっています。
(過去の回想場面は15年前から始まりますが)
同じシーンが、視点者を変えて語られ、事の真相が読者にわかる構成になっています。
最終的には、この視点人物の中に、
犯人が加わり、犯行の詳細が判明するようになっています。

私は、スワンソン作品の魅力は、女性の登場人物の造形にあると思っているのですが、
今回の物語の主人公、ケイトも、その人となりに惹かれます。
常に最悪の想像をし、しかも心のうちから響いてくる声に悩まされているケイト、
この物語は、基本的に、殺人事件の謎を追うストーリーですが、
同時に、激しいトラウマを抱えるケイトが、新たな自分を取り戻し、
再出発をするストーリーにもなっています。

紙面02

また、亡くなったオードリーについても、覗きをするアラン側からの彼女の描写や、
本人がつけていた日記などから、とてもうまく描写されていると感じました。

コービンのアパートメントの描写もとても丹念で、
まるで映画を見ているように、しっかりと情景が浮かんできます。
的確にシーンが思い浮かぶかどうかで、その作家が好きになるかどうかが、
決まるように思います。

スワンソンを読んだのはこれで三作目なのですが、
私としては、これがいちばん好きかもしれません。
なんといっても、ラストが……。

スワンソンは2014年デビューの作家ですので、まだそれほど作品が多くないのですが、
今後も、新刊が出たら、読んでみたいと思っています。


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ニュープジョー

前回、ヨメさんの乗る青い『プジョー208』のラストランについて書きましたが、
そんな旧プジョーにかわって、いよいよ我が家に、新しいプジョー208がやってきました。
といっても、今回のプジョーは中古になりますが、
年式は2019年式(令和元年式)と、一気に新しくなりました。
走行距離も非常に短く、程度としては、かなりよい部類に入るのではないかと思います。
以前のプジョーは2012年のモデルでしたので、それを思うと、若返り感はかなりあります。

もちろんマニュアル車です。ヨメはマニュアル車しか乗りませんしね……。
ただ、ドアの枚数は4枚に増え、色も青から白へと変わりました。
全体のデザインはほぼ以前のままですが、バンパーに一部メッキパーツがつくなど、
細かな部分で変更が加えられているようです。

新しい車ですので、もう、排気警告灯がつきっぱなしになったり、
マフラーから白い煙を吹いたり、シートが倒せなかったりといった不具合はなくなりました。
また、以前の208では、購入当初から、クラッチミート時にジャダーが出ていましたが、
(一度クラッチオーバーホールしてもらいましたが、それでも、完全には、
症状をなくすことできませんでした)
この新しいプジョーでは、そのジャダーがまったく感じられなくなり、
それについては、たいへんありがたいなと思っています。

以前の208のクラッチジャダーについては、同じ208に乗る人のブログなどから、
同様の症状が出るとの記述がありましたので、もしかすると、
初期の208特有の不具合だったのかもしれません。

ただ、以前の208より、今回の208のほうが、内装などの質感が、
少しスポイルされている感じがします。
インパネや、エアコンの調整ダイヤルがあるあたりは、
けっこうチープな、プラスチッキーな感じがするものとなっています。
ステアリングやシフトノブも少し安っぽくなっている感が否めませんでしたので、
このステアリングについては、旧青プジョーから移植して取り付けてもらいました。

新旧プジョーご対面

ちなみにこちらは、新旧両プジョーが並んだところです。
以前の青プジョーも愛着があったので、車を替えるのは、なんとも惜しい気もするのですが……。
前回も書きましたが、なにしろこの青プジョーには、ここ十年に渡る、
いろいろな思い出が詰まっていますからね。
しかも、いくらか不具合があるとはいえ、まだ、ぜんぜん走れますし。
いずれにしても、車体の大きさも以前と同じですし、細かな変更があるとはいえ、
同じモデルの208ですから、運転した感じなどは、以前とまったく変わらないようです。

ただ、現時点で、急角度で曲がった際に、後方から若干異音が出たりするようなので、
そのあたりについて、専門の業者さんにきちんと診てもらうなどの対処が必要なようです。

いずれにしても、このプジョーとこれから長い付き合いになりそうです。

そんなわけで、先々週の日曜、ニュープジョー208で、ちょっとお出かけしてみました。
今回行った先は、三重県四日市市のコンビナート群のあたりです。

四日市は、お伊勢さん参りに行く時によく通過しますが、
あまり立ち寄ったことはありません。
そんなわけで、いつもとは違うルートを通って行ってみたのですが……。

四日市へ

これがとても空いていて、しかもきれいな道。
こんな道があったとは、いままでぜんぜん知りませんでした。
とはいえ、伊勢に行くショートカットには使えないようです。

お天気は、晴れているのですが、
なんとなく、若干空が白く霞んでいるような、そんな雰囲気でした。

港のガントリークレーン

港が近づくと、ガントリークレーンの群が見えてきます。
なんだか、きりんみたいな感じですね。歩きそうにも見えます。
トラス構造物って、なんだか萌えるんですが、このガントリークレーンも、
やっぱり萌えますネ。

四日市ポートビル

そして、四日市ポートビルというところに到着しました。
付近には無料駐車場や、シドニー公園という公園などがあります。
公園には、人口滝のある大きな池があったり、また、
公園同士が大きな歩道橋で結ばれていたりします。

写真はないんですが、年甲斐もなく、ローラーのついた滑り台ですべってみました。

工場群

コンビナートの工場群も間近に見ることができますが、これ以上は近づけません。
それがちょっと残念といえば残念かも。
遠くにも、複雑な構造を持つ建物群が見えるのですが、
やはりというべきか、どれも近づくことができません。

ポートビル内部

こちらはポートビル内の様子です。出入りは自由に行えます。
四日市についてのパネル展示などが行われていました。

ポートビルからの眺め

さらにこちらは、ポートビルの上部階からの眺めです。
ここに、絶景を楽しめるカフェがあったのですが、
どうやら日曜日はお休みだということで、入れませんでした。
(めっちゃ、リーズナブルだったんですが)

ただ、土曜であれば営業しているとのことですので、
次回、もし機会があったら、ぜひ、土曜にきてみたいものです。

奥源流寺へ

同じ道をまっすぐ帰るのもつまらないということで、
今度は、三重県から滋賀県方面へと向かってみることにしました。
とりあえず、東近江市を目指し、奥源流寺方面へと向かってみます。

永源寺ダム

途中で、永源寺ダムに立ち寄り、ダムカードをもらってきました。
ニューダムカードのゲットは久しぶりです。

永源寺でのプジョー

そんなわけで、ここでもニュープジョーを記念撮影。
青もよかったですが、白もなかなかかっこいいかなと思います。

最後の走行距離表示

以前の青プジョーは走行距離20万キロを超えましたので、
この白208も、きっと長い距離を走ることになりそうです。

当ブログでも、また、このニュープジョーについて、
折を見て、取り上げていきたいと思っています。



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ビーナスラインで

2013年にヨメが購入したプジョー208。
この車に乗って、いままでいろいろなところに出かけたりしましたが、
あまりに調子に乗って走りすぎたせいで、走行距離が20万キロを超え、
いよいよ、あちこちにガタがきてしまいました。
まあ、なんにしても、20万キロ越えって、なかなかすごいですよね……。

いちばんの不具合は、オイルが燃えているということでしょうか。
発進時や、長い下り坂でエンジンブレーキをかけた時、
白煙を吹くようになり、オイルの減りが著しくなってしまいました。
そのほかにも、排気警告灯がつきっぱなしになってしまったり、
また、ドライブシャフトブーツが破れていたことから、
足回りから異音が出たりと、なにかと、心配なことが多くなりました。
(ブーツを交換しても異音はおさまりませんでした)

もっとも、走行自体に大きな支障はなく、いつも調子よく走っていたのですが、
購入からちょうど10年目となる今年、将来さらに不安な要素が出てくることを考え、
そろそろ車を変えておこうかという話になりました。
(もっとも、私は、まだ車検も残っているし、しばらく乗ればいいのでは、
と、思っていたのですが……)
そんなわけで、必死にクルマ探しを始めたヨメ。
経済的事情でふたたび新車を買うというわけにもいかず、
しかも、マニュアル車という条件も外すわけにはいかないので、クルマ選びは難航しました。

しかも、いまのプジョーが気に入っているので、乗り換えるなら、
同じプジョーがいいということになり、名古屋の中古車展示場まで、車を見に行ったりと、
考えられる限り、いろいろと手を尽くしました。

そんなわけで、ついに、お眼鏡にかなうプジョーが見つかりました。
令和元年式プジョー208です。
新しい車は、ボディカラーがホワイトとなりました。
細部が変わっているものの、ほとんどが以前のプジョーと同じです。
といっても、まだほとんど写真を撮っていないので、ニューカーの紹介は、
次回にしたいと思います。

それにしても、この旧プジョーでは、いろいろなところにいきました。
納車されてすぐのころには、
愛知県の蒲郡市まで旅行に行き、その足で渥美半島方面をドライブしました。
そのさい、砂混じりの風に見舞われるなど、予想外のアクシデントにも遭いました。

ビーナスラインで

長野県のビーナスラインにも行きましたね。ああ懐かしい。
こちらには、もう、数え切れないくらい何度も行きました。
飛騨高山にいたころは、この長野県にいちばん多く行ったかもしれません。
ビーナスラインのほかにも、長野市の善光寺や、戸隠神社、諏訪湖方面にも行きましたし、
南部の、駒ヶ根市や、飯田市、飯田の南にあるグリーンファームにもよく行きました。
岐阜にきてからなかなか長野県に行けなくなってしまい、
それがちょっと残念です。

また、山梨県甲府市や、静岡の御殿場まで足を伸ばしたこともありました。
山梨にも、何度か行きましたね。

さよならプジョー

こちらは福井県の一乗谷に行った時の写真です。
購入当初、砂まじりの風にやられたこのプジョーですが、その後、
プロの手によるボディコーティングを行い、以後は、極めて美しい状態を維持してきました。
今に至るもボディはとてもきれいで、
それを考えると、乗り換えるのはやはり惜しい気がします。

高賀渓谷で

というわけで、長年慣れ親しんだ、こお思い出のあるプジョー208で、
最後のドライブに出かけてみました。
行った先は、同じ岐阜県内にある高賀神社というところです。
移動距離としては、まあ、短距離なほうですね。
もうちょっと、遠くに行ってみればよかったかも……。

高賀神社

高賀神社があるのは、昨今話題の『モネの池』から比較的近い場所です。
脇道に逸れて、けっこう山奥に入るのですが、
こんなところに、立派な神社があるなんて、まったく知りませんでした。

駐車場にプジョーを止め、そこから先は徒歩で山道を登って神社に至ります。
しっかりお参りもしてきました。
近くには円空博物館もあり、大型の観光バスが来たりするなど、
けっこう賑わっていました。

美しい渓谷

しかもこのあたりには、とてもきれいな川が流れていたりします。
帰りがけには、蓮華峰寺というところにも寄ってみました。

そのあとは岐阜ファミリーパークという公園に行ってみました。
岐阜市にきてすでに八年になるというのに、この公園に来たのは初めてです。

ファミリーパーク

天気も良くて、園内は家族連れでいっぱいでした。
また、すぐ近くの球場では野球の試合をやっていたりと、とても賑やかでした。

ファミリーパークで

というわけで、次回は、ニュープジョーの紹介をしたいと思います。
それだけにとどまらず、これから当ブログには、
この新しいプジョーが登場することになります。

私たち夫婦も年をとってきましたが、コロナの終息も見えてきましたので、
これからも、また、いろいろなところに、どんどん出かけたいと思っています。

その模様もまた、こちらにアップしたいと思っています。


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筋骨を行く

今回は、前回アップした飛騨金山の小径『筋骨』をめぐる旅の後編です。
すぐにでも後編をアップするつもりで、準備を進めていたのですが、
ズボラな性格が災いして、気がつけば、ちょっと時間が開いてしまいました。
(よろしければ、ひとつまえの前編からご覧いただけるとうれしいです)

さてさて、飛騨金山町の街中に伸びる、筋骨のメイン地区は、まだまだ続きます。
続いて現れたのは、用水路の上に渡された、木製の渡り廊下です。
こちらも、周辺にある他の建物と同じように、古びた木質のテクスチャがとても印象的で、
なんともいえない味わいと、ノスタルジー感があります。

私が子供の頃、実家のある飛騨高山には、こうした建物がまだ多く残っていました。
ですので、こうした木造の家屋や渡り廊下を見ていると、つい、
子供の頃のことを、さまざまに思い出してしまいます。
(っていうか、歳をとったなあ、などと思ってしまいます)

折しも、ちょうどここに、マニアの若い方がいらっしゃって、
とても熱心に写真撮影していました。
若い方が見ると、きっと胸に抱く感情も違うのでしょうね。

昭和な渡り廊下

こちらが、その渡り廊下の全景です。
それにしても、これって、民家のものなのでしょうか……。
こうして、この渡り廊下をくぐって、先へと進みます。

さらに奥へと続く

すると、目の前には、またして、用水路のうえに張り出した建物の脇をかすめ通る、
トンネル状の道がでてきます。
石垣の壁から突き出た雨水を用水路に流すプラスチック製の土管は、
まだかなり新しく、さまざまな時代のものが混在している感じです。
同時に、この場所が、いまも生きている生活空間であることがわかります。

生活感が感じられる

こちらは、いったんトンネル状の道に入り、後ろを振り返ってみたところです。
プロパンガスのボンベが置いてあったりと、もう、生活感たっぷりです。
それにしても、ここにボンベを運んでくるのって、かなりたいへんな気がしますが……。
実際にお住いの方や業者の方の苦労がしのばれます。

地上への出口

そのあと、このエリアを抜け、いったん地上に出ます。
(といっても、地下にいたわけではないんですけどね)

この抜け道の両脇にある建物の窓が、通路に向かって出窓のように張り出しています。
わずかなスペースを貪欲に利用するような感じがあって、それがまた、
空間にカオス感のようなものを漂わせているように思います。
無秩序の秩序みたいなものがあって、歩いているとあちこち見入ってしまいます。

曲がりくねる町の道

道に出ても、車一台がやっと通れるほどの幅しかありません。
しかも、曲がりくねっていて、微妙な勾配もある……。
見通しがききそうできかないところに、なんともいえない風情があります。

洗濯場

近くの洗濯場にも寄ってみました。
ここは、現在も使われているようで、使用するさいの細かな注意書きがありました。
ほかにも、各所に、同様の洗濯場があり、
このあたりは、水に恵まれた地域なのだということがわかります。

きれいな筋骨

こうしてさらに、また別の筋骨へと入り込みます。
しかしここは、さきほどのようなカオス感はなく、
すごく整理されてきれいになっていました。
建物も新しく、なにもかもが秩序立っている感じです。
筋骨も場所によって、さまざまに表情が変わるわけですが、
個人的には、ゴチャゴチャ感が楽しくて好きですね。

馬瀬川

そして、道を抜けると、川沿いに出ます。
水がほんとうにきれいで、すばらしい景観です。
ガイドマップによると、川のこのあたりは馬瀬川と飛騨川の合流地点だそうです。
目の前にある中洲のようなところは、境橋公園という公園だそうです。
とくになにもない公園のように見えますが、
せっかくここまできたので、橋を渡って公園まで行ってみることにしました。
(すぐ近くには、対岸に渡るための境橋という橋がありました)

両面宿儺像

橋をわたりきった地点に、両面宿儺の像がありました。
呪術廻戦で有名になった両面宿儺ですが、飛騨地方では古くから知られています。
ちなみに、このあたりは、伊能忠敬が飛騨測量を開始した地点だともいわれているそうです。

パワースポット

近くには、パワースポットのけやきもありました。
思わず、両手で触ってきました。

河原の公園におりて

こうして、公園まで降りて行くと、すぐ近くに川の合流点を見ることができました。
その後は、ふたたび境橋を渡って元の道に戻り、
今度は金山橋という橋を渡って、ふたたび対岸側へと行きます。

発電所

こちらには、発電所の水門などがありました。
この発電所の脇を通る形で、次の筋骨が始まります。
ところが、またしても道に迷ってしまい、今度はうまく正解が見つけられませんでした。
しかも、人の家の裏口に出てしまったりと、あちこち無駄に歩き回ってしまいました。

飛騨金山駅

……と、まあ、いろいろと紆余曲折はありましたが、無事に金山駅までやってきました。
ガイドマップに書いてあるコースによると、
ここがゴール(あるいはスタート地点)になっています。
いかにも田舎駅って感じですね。

こうして、また来た道を引き返して、MINIを止めたドライブイン飛山まで帰ります。

もちろん、筋骨を無視して、大通りを通ればすぐに帰れるのですが、
それもまたもったいないので、もう一度、メインの筋骨に入り込んでみます。

道を逆に辿る

一度通った道ではあるのですが、逆に辿ることで、また新たな発見があったりします。
こういう逆廻りも、また楽しいものですね。

MINIまで戻る

こうして巡ること、およそ二時間弱。
無事、ゴールの出発地点に戻ってきました。
けっこう歩いた気がしましたが、それでも、このくらいの時間で、
ほぼ、ガイドマップにある筋骨を辿ることはできます。
ただ、大船戸の渡しなどに行ったりすると、もっと所要時間はかかるかと思います。

金山町は、いつも車で通りがかる町なのですが、いままで、
立ち寄ったことは、ほとんどありませんでした。
ですが、今回の筋骨めぐりは、もう、とにかく楽しくて、大満足でした。
機会があれば、また、ぜひ、筋骨めぐりをしてみたいものです。

そして、帰ってきてから気がついたのですが、ガイドマップにあった、
銭湯がある道に行くのを忘れていました。
金山を通る機会は、これからもかなりあるはずですので、
次回、この銭湯を見に行ければなと思っています。


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