
昨年、誕生日プレゼントとして嫁さんに買ってもらったタコムのIII号突撃砲ですが、
なにかとバタバタしていて(といっても、仕事は相変わらず暇なのですが)、
しっかりと取り組むこともないまま、半年以上もの時間が経ってしまいました。
まさに亀の歩みのような状態になのですが、
それでも、じわじわと、作業は進んできましたので、
今回は、そんなIII突のことを、ちょっと取り上げて見たいと思います。
タコムのキットは初めてだったのですが、とても美しいモールドがなされていて、
ランナー状態で見たときは好感度も高かったのですが、いざ組み立ててみると、
車体に歪みがあったり、また、私の組み立て方がいけなかったかと思うのですが、
部分連結履帯が微妙に短かったりと、ストレートに組むだけで、
けっこう悪戦苦闘してしまいました。
プラモデルを組むのなんて久しぶりですから、きっとそれがいけなかったのかもしれません。
ただ、いざ組んでしまえば、とてもかっこいいIII号突撃砲ができあがります。
部品の点数も適度に抑えられていて、そのあたりも好感が持てるところかもしれません。
それでも欲をいうと、ハッチを開けたあたりの内装部品や砲尾の部品が入っていると、
もっとよかったかなと思います。
(まあ、そういうものについてはミニアートやライフィールドのキットに、
バッチリ入っているのでしょうが……)

今回は、まずマホガニーサーフェイサーを全体に吹いてみました。
こちらは色付きサーフェイサーということで、下地処理と塗装が一発でできる、という、
優れものだそうです。
とはいえ、これは個人の感想なのですが、
塗膜面のなめらかさなどを考えると、サーフェイサーは、
通常のグレーのもののほうが、性能は高いように思います。
これは、あらゆる色付きのサーフェイサーでも、同じことがいえるような気がします。
(あくまで個人の感想ではありますが……)
次回からは、通常のサーフェイサーをエアブラシで吹いたあと、
通常のラッカー系のマホガニーを塗布したいと思っています。
また、全体をマホガニー色で塗りつぶし、その後、ダークイエローを塗るという方法も、
はたして最善の方法だろうかと思ってしまいました。
マホガニーのうえにダークイエローを乗せると、
どうしても発色に冴えがなくなると思います。
ただ、塗料の届きにくいところや、影となるところに、
暗色が残る、というのは、メリットでもあると思います。
そのあたりも考え、次回は、ブラック&ホワイト法のようなかたちで塗装できればと、
今回の反省として、いま、思っています。

また、カラーモデュレーション的な、面による明暗表現も、今回、行ってみました。
この方法、AFV塗装法としていまや定着した感があるようですが、
やりすぎると、リアルとは違う方向に行きそうな塗装法であるとも思います。
そもそも、実際の戦車は面によって色が違っているなんてことはありません。
とはいえ、酷使された車両の塗装は退色などのダメージを負っていることが多く、
そういう面では、効果のある方法ではないかとも思えます。
ですので、ごく控えめに、 面の色の違いを表現しました。
塗装に使用したのは、タミヤのラッカーですが、
明るい部分のダークイエローを表現するのに、
フラットホワイトを混ぜて表現してしまいました。
どうもこれは、よい方法ではないようですね。
リアルイラストを描くときでもそうですが、ホワイトを混ぜると、
どうしても絵の具の再度は、落ちてしまいます。
明るい部分のダークイエロー表現は、タンのような色を混ぜるべきであったかもしれません。
また暗い部分の表現は、ダークイエローに、LP77ライトブラウンなどを加えて表現しました。
暗い方向に持って行くときは、若干、赤みのある色に寄せたほうが、
色目的に、美しいのではないかと思っています。

また、いまはまだ塗り込みの途中ですが、ロードホイルのゴム表現などは、
これもまたタミヤラッカーのラバーブラックを筆塗りしています。
ラッカーの筆塗りは、エナメルほどきれいにはいかないような気もしますが、
のちのウエザリング作業のことを考えると、
基本塗装は、やっぱりすべてラッカーで済ませたいと思ってしまいます。
このIII突は、イタリア戦線の三食迷彩で仕上げたいなと思っています。
ダスヴェルクの1/16III突Gの塗装図に、三色迷彩されたモンテカッシノ戦のものがあります。
(これは、鹵獲された写真が残っているものかと思います)
ここ最近、ネットなどで、AI着色されたドイツ軍AFV写真を見かけるようになりましたが、
いままでダークイエロー単色だと思われていたものが、じつは三色迷彩されていた、
という事例も、いくつかみられるように思います。
AI着色が正しいともいえないのでしょうが、この新しい解釈法で、
自由に塗ってみるのも、また一興かなと思っています。
単色より三色迷彩のほうが見栄えがするような気がしますし、
かといって、ロシア戦線だと、なんとなく抵抗感がありますので、
このモンテカッシノのIII突にトライしてみたいと思っています。

ちなみにこのIII突では、ネオジム磁石を使って、砲の着脱ができるようにしました。
磁石は百円均一で売っている最小のものを使って見たのですが、
それでも吸引力はかなり強力で、けっこうしっかりと固着してくれます。

磁石を使ったこうした固着、固定方法というのは、なにもIII突に限らず、
いろいろな応用が利きそうなので、今後も、もし機会があれば、また、
使ってみたいな思っています。
もっとも、作業がものすごく遅い私のことですから、それがいつになるか、
ちょっとわからないんですが……。
いずれにしても、また、進捗があったら、当ブログでご紹介したいと思います。
それにしても、画像が全体にちょっと小さくて、わかりにくいですね。
すみません……。
コチラをクリックしてくださるとうれしく思います。
FC2 Blog Ranking